ビオトープミニ・ビオトープの主な容器

栽培用品

ミニビオトープで行なうメダカの飼育やスイレンなどの水生植物の栽培では、主にスイレン鉢が使用されることが多いようです。このスイレン鉢には、直径が40cmほどの小振りなものから、直径が90cm以上もある巨大なものまであります。ホームセンターなどに売られているスイレン鉢は安価な中国製などが多いですが、直径が40~60cmとサイズが限られています。一方、各地の有名な焼き物の産地(信楽焼など)で作られているスイレン鉢は、価格がかなり高い(1~2万円以上)ですが、デザイン性に優れた製品が数多く作られています。これらの製品はほとんど流通していないのが難点ですが、ネット通販なら複数の候補の中から選ぶことが出来ます。

スイレン鉢

スイレン鉢ミカゲ
ホームセンターで販売されている中国製のスイレン鉢。鉢の直径は、約30cmから60cmのものまで4種類ほどあります。中国から大量買い付けを行ない輸入している製品なのでだいぶ安価ですが、耐久性が劣る鉢もある可能性もあります。日本製の同大のスイレン鉢と比べると、価格は1/2~1/3以下だと思いますが、品質が安定していないのか、「ハズレ」の鉢に当たることもあるようです。
FRP製のスイレン鉢
軽く、耐候性に優れた丈夫なスイレン鉢です。価格は普通の陶器製(中国製)のものよりも約3倍と高いのですが、軽いので扱いやすく、見た目も悪くない製品です。

タライ

キング・タライ丸型
ホームセンターなどで売られている合成樹脂製の巨大なタライ(直径75cm)。キング・タライ角型と比べると総水量は少なくなりますが、丸い形がスイレンにはよく似合います。底部に排水栓が付いている製品がお勧めです。
キング・タライ角型
こちらは合成樹脂製の巨大な四角いタライ(約85×65cm)。かなり頑丈な作りなので水が満水状態したままでも問題なく、かなり大きくなる熱帯性スイレンなど育成容器として活用できます。一回り小さなタイプ(約75×55cm)も売られています。なお、キング・タライには、底部に排水栓が付いている製品と付いていない製品あります。排水栓付きは、排水が楽なのでお勧めです。

タフブネ(トロ舟)

コンクリートを練るための強化ポリプロピレン製のタフプネ(ホームセンターなどでは「タフ舟」などの商品名で市販されている)を庭に埋め込んでつくるビオトープ池の概略設計図です。タフプネの規格はいろいろありますが、深さはいずれも20cmあまりです。庭の広さなどに合わせて適当な大きさのものを見定めるとよいでしょう。耐久年数は、強い衝撃を受けなければ埋設しない場合でも7~8年以上はあります(埋設すると酸化しにくくなり耐用年数は長くなる)。タフブネに水生植物などを植えたミニ・ビオトープを作るには、以下の手順で製作します。まず空のタフブネを水平な場所に設置します。設置場所は、できるだけ日当たりがよい場所を選んでください。一日中、日が当たる場所でなくてもかまいませんが、二日の半日ほどは日が当たる場所やできるだけ明るい場所に設置してください。次に、水生植物用の用土をタフプネの底に厚さ5~8cmほどの厚さに敷き詰めます。そして、土の上にお皿などを置いて土に水流が当たらないようによく注意してタフブネに水を満たします。水を満たしたら、翌日に各種の水生植物(ナガパオモダカなど)を植え、一週間ほどそのまま育てます。セットして一週間以上が経過し、水草や土中の各種のバクテリアの働きで水が澄んできたら、メダカなどを入れて泳がせます。魚を入れる場合は、最初は数匹だけ入れて必ず様子をよく観察してください。

ひょうたん池

観貿魚ショップやホームセンターの観賞魚コーナーでよく見かける「ひょうたん池」(ポリエチレン樹胎製成型池)は、大きさ(長辺)が60cmから、大きなものでは180cmぐらいまで、多種類のサイズが売られています。店頭ではほとんど見かけませんが、製品としては)、最大で2.6mほどの巨大な製品もあります。「ひょうたん池」は、基本的に地面に埋設して使用しますが、それほど大きくない製品では、埋設タイプであっても地面に埋めずに満水状態でも使用できる製品もあります。また、大きな製品では、排水栓が付いている製品が多いようです。ちなみに、樹脂製成型池には「ひょうたん」型以外にも、細長い四角形などの製品もあります。樹脂製成型池は多くのネット通販で販売されていますので、大きな商品は自宅へ配送してもらうとよいでしょう。

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