ビオトープ 水辺の植物図鑑3

抽水植物

湿地や湖沼、河川の水際など、水深の浅い場所に自生する植物です。オモダカやカキツバタなど、観賞価値の高い種類が豊富です。

ミニマッシュルーム

セリ科
緑色があざやかな丸葉の多年草で、北アメリカ原覆り水田や湿地などに多く自生する。ウチワゼニクサとも呼ばれる。育てやすく繁殖も容易で水鉢や鉢植えなどのアレンジでよく使われる。

ウォータークローバー ムチカ

デンジソウ科
抽水性の水軍。葉が四葉なので人気があります。四葉の直径は約3cmです。相が水に浸かった状態にするとランナーを伸ばしてよく育ちます。ただし、水位は、根の部分だけが浸る程度の高さが理想的です(水深が深いと茎が間延びしてしまいます)。

ウォーターバコパ

ゴマノバグサ科
アメリカ東部原産の多年草口葉は楕円形で厚く淡いグリーン色。日当たりのいい湿地などに自生する。夏に水中茎が様に這うように伸びて、小さな青紫の花を咲かせる。

ウォーターミント

シソ科
水辺や湿地に生える多年草。夏に赤紫色の花を咲かせ、葉に強い芳香がある。寒さにも強く屋外で越冬する。日当たりがよければ、丈夫で繁殖力旺盛だが、水切れに弱い。

ナンゴクデンジソウ

デンジソウ科
4枚の葉の形力領事の田の字に見えることから田字幕(デンジソウ)と呼ばれる。かつては水田であればどこでも見ることができたが、最近では見つけるのも難しい。

リシマキア ヌンムラリア オーレア

サクラソウ科
生け花などにあしらうオカトラノオの仲間。茎を横に伸ばすように生長する。日当たりの良い場所で栽培するのが望ましく、黄色い小さな花をたくさん咲かせる。

カキツバタ

アヤメ科
全国の湿地帯に分布する多年草。古来より日本人に好まれる花は、5~6月に開花する。あざやかな紫色の花弁のつけ根に白色のすじが入るのが特徴。豊かな水場を好み、碩腐れの心配はほとんどない。睡蓮鉢や水鉢での栽培に適している。

グリーンテーブルタイプ シペラス

カヤツリグサ科
湿地帯を好み水際に生える。草丈は1mにも育つ。葉はさや状になり茎の先端に葉のように見える苞(ほう)が傘状に広がる。斑入り種など品種が豊富。

パピルス

カヤツリグサ科
背の高い抽水性の水草(約30cm)。茎の先端に傘状の苞(ほう)をつけることからアンブレラプラントと呼ばれる。古くエジプトでは本種から紙がつくられたことは有名。丈夫で育てやすい多年草。頭頂部が多数に分岐して小さな花が咲きます。風で倒れやすいので、根元をレンガブロックなどで固定しておきます。

ポンテデリア コルダータ

ミズアオイ科
北米南部原産の耐寒性の多年草。初夏から青紫色の涼しげな花が咲く。生育が早く、水辺に年々大きな群落を作る。水鉢で栽培する場合はすぐに根がまわるので、大きめの器で管理するとよい。花色は白、ピンクなどがありバリエーションに富む。

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