金魚 金魚の種類

和金型

4タイプのなかで金魚のルーツ、フナに最も近い体型のグループ。全体的に細長い流線型体型のため、泳ぎは4タイプのなかでは最も俊敏です。飼育については、原種に近いため丈夫で飼いやすく、飼育管理を怠りなく実行すればとても長生きします。

和金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
中国(日本) 素赤・更紗 普通鱗性 フナ尾・三ツ尾・四ツ尾・サクラ尾 容易 容易

室町時代に、フナ尾の和金原種として中国より渡来した、日本金魚文化の原点種。数多くの品種誕生の立役者です。現在ではフナ尾の他三つ尾、四つ尾も作出され、野性味のある精惇なフォルムと俊敏で力強い泳ぎを持つ、生命力にあふれる丈夫な品種です。赤白更紗の鮮やかな強いコントラストをまとった個体は錦鯉にひけを取らないほど雄大な華麗さを誇ります。種自体の希少性が薄いため軽視されがちですが、飼育もしやすく、まさしく金魚の原点といえるでしょう。

Q.金魚すくいの和金がうまく育てられません
A.会場まで移動し、追いかけ回された金魚は疲れています。きちんと管理されていないことがあり、調子を崩していることもあります。いきなり新しい水に入れずに温度合わせを行い、2週間は塩水浴を続けます。3日ほど餌はやらずに様子を見ましょう。金魚すくいは、金魚との素敵な出会いの場、管理のよい元気な個体のいる金魚すくいが増えるといいですね。

Q.すごく大きくなるって本当?
A.金魚の祖先であるジイ(中国のフナ)は、体長30センチ程度の魚です。その血を受け継いだ金魚は、和金に限らず、同程度には大きくなる可能性をもっています。

朱文金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
日本 キャリコ モザイク透明鱗性 吹き流しフナ尾 容易 容易

フナ尾和金・ヒブナ・三色出目金の自由交配で出現した混合品種です。この金魚はフナの血が混ざっているので、とても丈夫で、飼育しやすい代表的な品種の1つ。交雑した金魚たちが産んだ浅葱のベースに鮮やかな朱を配し、ほどよく散らした墨が織りなすモザイク透明鱗の色模様は、艶やかという言葉がぴったりです。大型に育つ品種で、ゆったり飼うと見事です。作出は初代秋山吉五郎氏で、松原新之助氏が美しい模様にちなんで朱文金と命名しました。

Q.キャリコ以外の色の朱文金はいますか?
A.いません。モザイク透明鱗性の親からでも、普通鱗性やフナ色、全透明鱗性の仔が出ますが、あくまでモザイク透明鱗性の個体が「朱文金」なので、それ以外の色が「朱文金」として流通することはありません。色違いのものが安定化して受け入れられれば、別名で新品種となる可能性もあるかもしれません。

Q.尾が短いのですが、長く育ちますか?
A.日本産フナとキャリコ出目金との交雑から生まれた朱文金。フナの尾の特徴が強く出た場合、尾が短い個体になることがあります。生まれもった特徴なので、飼育で尾を長くすることは難しいでしょう。

ブリストル朱文金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
イギリス(日本) キャリコ モザイク透明鱗性 ハート尾 普通(イギリス産は難) 容易

アメリカ経由でイギリスに渡った朱文金に、横見で美しい尾の改良が行われ、1924年にその存在が発表されました。ブリストルは、その誕生の都市名です。日本へは2005年にイギリスからの輸入が始まりました。現在では国内繁殖も行われています。最大の特徴である尾びれは、ほかに例のないハート型。またキャリコ柄は、イギリスではブルー(浅葱色)を保つことが大切とされていで、浅葱色に赤が少しのった柄が好まれています。ハート尾は、水槽文化の発達した欧州ならではの、横見で最大限に魅力を発揮する姿です。

Q.ハート尾が垂れてしまいました。
A.発育や栄養状態が悪かったり、成長期にトラブルがあったりすると尾の張りが失われ垂れてしまうことがあります。また、歳をとっても垂れてきます。幼いときにあまり泳がせず、尾を大きく厚く育てて垂れにくくする、逆に泳がせると鍛えられるなどともいわれています。

Q.黒色が薄くなってきたのは、元に戻りますか?
A.メラニン色素は、外的な影響によっても変化します。白い器や薄い色の砂利で飼うと周囲の色に合わせた保護色となり黒が消えやすいといえます。また、水質や環境などに強いショックを受けると真っ白になるケースもあります。

コメット

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
アメリカ(日本) 素赤・更紗 普通鱗性 吹き流しフナ尾 容易 容易

この金魚は、日本から輸入された琉金のなかから、アメリカワシントン水産委員会の池でたまたま発見された琉金の変異個体を、ヒユしコ・ムラート氏が固定した品種です。見るからに和金体型なので琉金がベースとは思えませんが、それは作出固定の交雑過程でフナを使ったからです。そのためにフナ尾なのですが、長く美しい吹き流し尾に琉金の血が受け継がれています。体色は白地に鮮やかな緋の模様が特徴で、長い尾を使って俊敏に泳ぐ姿はまさに彗星(コメット)のようです。

Q.コメットがキャリコ病になると朱文金?
A.どちらも細い体に長い鰭をもち、型としては、よく似ています。しかし、コメットは琉金の変異、朱文金は日本のフナとの交雑で、ふたつの品種の成り立ちは異なります。

Q.飼うのは難しい?
A.丈夫な品種で、入手もしやすいので初心者にもおすすめです。ただし、らんちゅうや出目金などゆったり泳ぐ品種とは一緒に飼わないほうがよいでしょう。

Q.更紗以外の色はある?

A.黄色いものに「ゴールデン」、「レモン」、フナ色には「アイアン」などと名づけて売られているものがありますが、金魚でなく、熱帯魚などの場合もあるようです。

地金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
日本 六鱗模様 普通鱗性 孔雀尾 困難

和金の突然変異種です。そのため体型は、体高があって肉厚な和金に似ています。一番の特徴は、孔雀が羽を広げたように開いたX字型の尾ヒレと、白地に各ヒレが赤く、口紅がのっていることです。両奴(左右のエラブタ)の赤色については、現在は喜ばれますが、これがなくて力強さを見せるのが本来の姿です。鱗を剥ぎ、人工調色をするという特殊な技工が必要で、名古屋を中心に発展した金魚として愛知県の天然記念物指定になっています。

Q.地金と六鱗はどこが違うの?
A.体調に対する体の高さ=体高比の違いで「地金」「六鱗」と分けて呼びます。より丸く太いものか地金、和金に近く長いものが六鱗です。これは、品評会などの規定を前提とした呼び分け方で、金魚の品種としてはひとつです。

Q.体に赤色が入っています。これは不良なのですか?
A.地金は調色前には素赤なので、赤が残っているものは鱗の剥ぎ残しか、剥がしたあとの再生鱗が赤くなったためでしょう。体に赤色が残っている個体は、品評会などでは評価されませんが、飼うことを楽しむのであれば、問題ありません。自分好みの柄の個体が見つけられれば、それも醍醐味です。
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