金魚 金魚の種類2

琉金型

和金型の体高が増し体長が短くなった丸い円盤型で、腹部肥大性の体型が特徴です。各ヒレが優雅に発達し、豊かで幅広の尾ビレでゆったり泳ぐ姿は最も金魚らしいといえるかもしれません。体型が丸いため、過剰な給餌は肥満を招き、体型を崩したり、浮き袋を圧迫してバランス調整機能障害を起こし、転覆する原因になります。エサをあげ過ぎないよう、体型と泳ぎに注意を払い育てましょう。

琉金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
中国(日本) 素赤・更紗・キャリコ 普通鱗性
モザイク透明鱗性
大振りの三ツ尾
四ツ尾・サクラ尾
容易 普通

この金魚は和金の変異種です。体長が短く豊かな体高で、全体的に丸い体型に小さい頭に尖った口先といういでたちです。その豊かな丸い体に負けない優雅な尾を持ち、泳ぎ舞う姿は何ともいえず、一度見ると誰をも魅了する事でしょう。その姿を最も金魚らしいと感じる人も多いのではないでしょぅか。この品種は、古く江戸時代の安永~天明年間に中国から琉球を経て薩摩(鹿児島)に原種が渡来しました。以来改良が進み、日本的嗜好の強いこのような姿になりました。

Q.養魚場の琉金はどこで買えますか?
A.養魚場では基本的に小売りを行っていないので、いきなり買いに訪ねたりするのはルール違反です。養魚場を指定して金魚を飼いたい場合は、お店に注文すると、問屋を通じて取り寄せてもらえます。近くのお店で訪ねてみましょう。

Q.飼っている琉金がひっくり返っています。対処法は?
A.丸い体型の金魚に起こりやすい「転覆病」です。体型のバランスの悪さや肥満、浮き袋の障害などが原因といわれますが、本当のところは不明です。転覆する以外は元気な場合も多いので発症してしまっても、日々の様子を見守りながら、大切に育ててあげること。また、完治が難しいだけに、発症させないように、できる限り気をつけてあげましょう。

Q.大きく育ちますか?
A.体長10センチを超えることも少なくありません。このサイズになると体高も10センチ近くになり、優雅な尾びれとともに迫力の姿が楽しめます。

Q.和金が祖先って本当?
A.まったく違った型をしているので信じられないかもしれませんが、本当です。和金の変異種が安定化され、江戸時代に中国から日本に伝わりました。当時の金魚は珍しいものであり、時代劇などでは将軍に献上されるシーンが見られ、実際に江戸城で徳川家光が金魚を飼育していたという記録も残っています。現在の琉金は、中国から伝わったあと、日本でつくられた、いわば日本型といえるものです。

キャリコ琉金

キャリコ琉全は、琉金と三色出目金の交雑を行い作出した品種です。形は豪華な琉金の姿をそのまま引き継いでいます。そのボディに、三色出目金の美しい浅葱をベースに紅と墨斑を散りばめた配色をのせています。その姿は愛くるしくも豪華絢爛です。初代秋山吉五郎氏が米国、フランクリン・パッカード氏の依頼で作出。その姿に感動したパッカード氏により、明治45年、「まだら」の英名『キャリコ』と命名されました。体型と色のバランスが観賞性の要です。

ピンポンパール

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
東南アジア(日本) 赤・更紗 パール鱗性 三ツ尾・四ツ尾 普通(国内産は難)

ピンポン玉のようにまん丸な体に小さな尾がちょこんとついた姿のこの金魚は、珍珠鱗から出現する丸手、短尾個体を選抜交配して種に固定化されました。上から見ても横から見ても、どこから見ても愛矯満点、可愛く親しみ深い金魚です。特に今まで金魚から縁遠かった女性層には大受けで、金魚愛好家拡大のきっかけに一役も二役も買っています。

Q.不思議な鱗の仕組みを教えてください。
A.通常の鱗の表面が半球型に隆起しているのがパール鱗です。鰻の突然変異で、真珠が並んだように見えるのが名の由来。パール鱗にも、普通鱗性と透明繊性があります。突起した独特の鱗ながら、透明感を帯びているのが透明鱗性の個体です。

Q.鱗が剥がれてしまった。治りますか?
A.鱗が隆起しているため、障害物に当たるなどすると、剥がれてしまうことがあります。剥がれた部分には鱗が再生しますが、はっきりとしたパール鱗よりも普通鱗に近い鱗となることが多いようです。また、剥がれた部分に炎症を起こしている場合は、塩水浴で二次感染を防ぎます。

出目金

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
中国(日本) 素赤・黒・キャリコ 普通鱗性
モザイク普通鱗性
三ツ尾
四ツ尾・サクラ尾
普通
普通

左右に突出した独特の大きな眼球を持つ出目金は、琉金の突然変異種です。そのために琉金体型をしています。目は孵化当初は他の品種同様定位置にあるのですが、3カ月も過ぎるころから徐々に突出するのが確認出来ます。かつては渡来経路にちなみ支那金魚と呼ばれた時代もありました。赤出目金がオリジナルですが、お馴染みの黒、多くのモザイク透明鱗品種作出の交配素材として重要な位置づけの三色キャリコなど、色模様は豊富です。飼育上、目の外傷に注意して下さい。

Q.黒出目金の色が薄くなってきました。
A.金魚の黒色には強く安定化された黒色と、退色性をもつ黒色があります。幼魚の黒色が抜けて赤に変化するのをイメージするとわかりやすいでしょう。色が薄くなったとすると、その黒色が退色するタイプということですね。どのタイプの黒色かは退色が始まるまで区別がつかないので、色の変わる過程も楽しみましょう。

Q.和食やコメットと一緒に飼えますか?
A.出目金は、素早く動くのが苦手です。活発な和金やコメットと一緒に飼うと、餌を取られてしまったり、動きの異なる品種同士で互いにストレスを感じたりします。なるべく一緒に飼わないほうがよいでしょう。

福ダルマ

作出国 色・柄 鱗構成 尾型 入手 飼育
日本 素赤・更紗 普通鱗性・透明鱗性 フナ尾 普通

福ダルマの特徴としてまず大事なのは、その形質で「達磨を寝かせて上から見た姿であること」を良しとし、「玉のように丸い」ものほど優良と言う事になります。したがって長手や肩のないものは福だるまとしては合格とは言えません。更に福だるまとして重要なのは鮮やかな「緋模様」です。更紗も作出時多々出ますがこの種の信条は緋模様です。それは上見を基本として達磨を連想させる前記体型に緋模様も達磨を印象させる大事な要素だからです。それが、背中にダルマさんを載せているように見えるんです。また、これに加え「両の頬にオカメインコの頬紅のような緋」を併せ持っていれば言う事ありません。尾は短尾を良しとしていますが、長尾や中間型のものも見られます。しかし短尾なものほど「玉のように丸い」特徴を引き立てます。これは「玉の様な丸手」を追及した結果、後から付随して加わった価値観です。透明鱗のものも作出され、日を細めるほど、黒目が何ともかわいい魅力に溢れています。

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