カメ 水棲ガメの種類1

水棲ガメの種類1

水棲ガメの仲間は、ほとんどの時間を水中で過ごすタイプ。種類は少ないものの個性的なキャラクターがそろっています。その愛らしさから人気の高いスッポンモドキや日本にも棲息するスッポンの仲間、さらには水中でじっとしていると枯れ葉と見分けがつかないほど擬態が上手なマタマタなどがいます。

インドシナオオスッポン

インドシナオオスッポン
分 布 東南アジア
甲 長 約80cm
飼育難易度 難しい
エ サ 配合飼料、新鮮な魚介類、鶏肉等
適 温 25~29℃
飼育容器 180cm以上

特徴
インドネシアを中心に幅広く分布する大型のスッポンで、成長すると80cmになるといわれています。写真の個体はアルビノです。ハ虫類ショップでは、色彩変異個体も見られます。

飼育
飼育自体は容易ですが、大型になり、また、性格も荒く、成長すると取り扱いが難しいカメです。カメの飼育になれた人でないと、飼育は難しいでしょう。

キタインドハコスッポン

キタインドハコスッポン
分 布 インド、バングラデシュなど
甲 長 約35cm
飼育難易度 難しい
エ サ 新鮮な魚介類、金魚等
適 温 22~27℃
飼育容器 90cm以上

特徴
外見はスッポンに似ていますが、腹甲が蝶つがいになっていて、箱のように頭部や手足を甲羅の中にしまいこむことができます。

飼育
スッポンの仲間と同様に、体が完全に隠れるように細かい砂を厚めに敷きます。水質が悪化しないように注意。そうじゃ世話の際、かまれないように気をつけること。

スッポン

スッポン
分 布 北海道を除く日本、中国など
甲 長 約30cm
飼育難易度 難しい
エ サ 配合飼料、新鮮な魚介類、金魚等
適 温 22~27℃
飼育容器 90cm以上

特徴
日本でも河川や池沼に棲息しているポピュラーな種。外国産の個体が食用として各地で養殖されており、ペットショップで幼体が販売されています。

飼育
水質の悪化に注意し、かまれないように管理。

スッポンモドキ

スッポンモドキ
分 布 ニューギニア島南部、オーストラリア
甲 長 約60cm
飼育難易度 難しい
エ サ 配合飼料、新鮮な魚介類、野菜類等
適 温 24~28℃
飼育容器 150cm以上

特徴
ビッグノーズという別名通り、ブタのような鼻をしたユニークな顔で人気です。体は灰色や黒やオリーブ色が強いものなど。甲羅には角質板がありませんが、骨板に裏打ちされて固い状態です。完全水棲のカメで、一説によると最大80cm以上になるとされています。しかし、水族館で長期飼育されていた個体は、甲長が30cm程度だったという報告もあるようです。

飼育
30cm以上に成長するので、成体の飼育には、幅150cmx奥行き80cmx高さ60cm以上の水槽が必要。熱帯魚の飼育スタイルが適しています。水質に敏感なので、ろ過装置を設置し、週1回、3分の1程度の水がえを。底に砂利を入れると潜るので、底面式ろ過装置は不向き。

トゲスッポン

トゲスッポン
分 布 カナダ南部~フロリダまで
甲 長 オス約20~24cm、メス約35~54cm
飼育難易度 難しい
エ サ 配合飼料、新鮮な魚介類、金魚等
適 温 24~27℃
飼育容器 150cm以上

特徴
トゲスッポンは6種類の亜種が知られていてます。メスのほうが大きくなるカメで、成体には背甲の前のフチ部分にトゲのような突起があります。

飼育
水槽では、水底に体が隠れる程度に細かい砂を敷いて、水質を清浄に保つことがポイント。スッポンの仲間は、かまれるとひどいケガをするので、取り扱いは十分に注意しましよう。エサは配合飼料のほか、小魚、金魚、昆虫などをあげましょう。

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