カメ 陸棲ガメの種類2

陸棲ガメ2

トゲヤマガメ

トゲヤマガメ
分 布 タイ、ミャンマー、マレーシア、インドネシア
甲 長 約22cm
飼育難易度 やや難しい
エ サ 配合飼料、冷凍エビ、果物類等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
甲羅の緑に頼状の突起が入るのが特徴で、その形から人気が高いカメ。棲息しているのは山間の涼しい清流域であるため、高温には弱いです。

飼育
落ち葉などの中に潜って休む習性があるため、体が潜れる程度にバークや腐葉土などを敷いてあげるとよいでしょう。甲羅が浸かる程度の水場も用意。草食性が強いので野菜や果物を刻んで与えます。

ヒラセガメ

ヒラセガメ
分 布 インド、タイ、中国、ベトナム、ミャンマー、ラオス
甲 長 約20cm
飼育難易度 普通
エ サ 配合飼料、昆虫類、果物類等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
モンホッティヤマガメの名前でも知られる種で、以前は別属とされていましたが、現在はセマルハコガメと同じクオラ属とされています。背甲に3本の隆起がありますが、成長につれて目立たなくなります。とくに中央部が平らなことから“平背”ガメとよばれるようになりました。背甲の後ろの緑はギザギザになっているのが特徴。

飼育
他の陸棲ガメと同様に飼育できますが、高温と乾燥に弱いので注意。肉食性の強い雑食性ですが、配合飼料も食べます。

マコードハコガメ

マコードハコガメ
分 布 中国
甲 長 約16cm
飼育難易度 普通
エ サ 配合飼料、昆虫類、果物類等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
日本で繁殖された個体がごくまれに流通しますが、入荷は少なく、入手の困難なハコガメ。非常に高価です。背甲は赤褐色で、筋(キール)があります。

飼育
水浴びができる程度の水場を設けたテラリウムでの飼育が適しています。野生下では昆虫や果物などを食べていますが、配合飼料にも餌づきやすいです。

ミスジハコガメ

ミスジハコガメ
分 布 中国、カンボジスベトナム、ラオス
甲 長 約20cm
飼育難易度 普通
エ サ 配合飼料、昆虫、野菜類等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
低地には棲息せず、標高数10~400mほどの清流や湿地付近、その周辺の葦原や森林などに棲息。甲羅に3本のスジ(キール)があるので、"ミスジ"という名前で、最近では、入手しづらくなったハコガメの仲間です。現地では食糧や薬となっていて、カメスープの材料として人気を得ています。中国産のカメは、食用や薬用として乱獲されることが多く、棲息域の開発などもあり、本種も含め棲息数が激減しています。

飼育
雑食性で配合飼料にも餌付きやすいです。

ミツユビハコガメ

ミツユビハコガメ
分 布 アメリカ合衆国
甲 長 約12~18cm
飼育難易度 普通
エ サ 配合飼料、脂身の少ない鶏肉、野菜類等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
カロリナハコガメの亜種で、アメリカに分布する陸棲ハコガメの人気種です。背甲は黄褐色からオリーブ色をしています。幼体のときは黒っぽい甲羅ですが、成長するにつれて色が変化し、オレンジ色または黄色で帯状や斑状の模様が、頭部や前肢に見られるように。後足のツメが3本の個体が多い(ヨツユビのものもいる)ために、この名前がついています。

飼育
草原などに棲息する陸棲種で、湿気を好むリクガメの飼育スタイルが適しています。幼体は、とくに乾燥に弱いので、湿らせた水ゴケなど、湿気を保つ床材を利用するとよいでしょう。

モエギハコガメ

モエギハコガメ
分 布 中国、ベトナム、カンボジア、ラオス
甲 長 約19cm
飼育難易度 やや難しい
エ サ 配合飼料、昆虫類、脂肪の少ない鶏肉等
適 温 22~27℃
飼育容器 60cm以上

特徴
モエギ色(緑がかった黄色)の体色が和名の由来。背甲がドーム状に盛り上がっていて、模様は個体により様々あります。神経質で食も細く、高温・低温ともに弱い一面もあります。左右の隆起の間には、褐色の模様があるのが特徴の美しく人気の高いハコガメ。3種の亜種が知られている。

飼育
高温にも低温にも弱いようで、ほかのハコガメと比べても、適正な温度範囲がせまい傾向にあります。やや神経質で、餌づきにくい傾向があるので、そういう個体はコオロギなどの昆虫類を弱らせてから与えます。雑食性ですがバナナなどの果物を好みます。陸棲傾向が強いので、飼育は陸中心にし、水浴びができるよう水を入れたバットを設置します。

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